2022年度訪問教授として、11月28日から12月3日の期間で、ボストン大学よりLynne Allen教授が来日しました。このプログラムの一環で、大学院生を中心に作品集(アートブック)を制作し、2号館FALにて展覧会を開催しました。会場の一つの壁面には、Lynne Allen教授の作品を陳列しました。
ワークショップでは、リトグラフのトナー転写法(レーザープリンターのコピーをアセトンで転写する方法)、木版画のデジタルデータによるレーザーカッターでの製版、リトグラフの製版と自身で作製したミツマタとガンピの紙を貼るシンコレ技法などが行われました。特にリトグラフの制作では、タマリンド・インステテュートの指導者であった経歴のとおり、豊富な知見を教授していただきました。
課外講座「アメリカの文化とグラフィックアーツ」では、1960年台以降のカウンターカルチャームーブメントを中心に、当時の社会情勢とそこから生まれるアメリカ・グラフィックアーツの展開を例に挙げて創造することの意義を明快に語り、創作意欲が駆り立てられる素晴らしい講義でした。