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2012年度 協定校プロジェクト“PRINT Resonance”シラパコーン大学展 レセプション参加、およびワークショップ(共同授業)の実施/タイ

2012年9月3日~10月6日に亘って武蔵野美術大学美術館・図書館で開催された”PRINT Resonance”―世界の美術学校の版画集展。本学をはじめ、シラパコーン大学(タイ)、アルバータ大学(カナダ)、アントワープ王立美術アカデミー(ベルギー)、テネシー大学ノックスビル校(アメリカ合衆国)など5校の版画研究室が参加し、その成果である版画集を本学での展示形態に準じて、各校でも同様の展覧会を開催することを依頼していたところ、先駆けてシラパコーン大学での開催が決定した。これを機に、本学教員と学生がシラパコーン大学を訪問し、レセプション出席やワークショップ(共同授業)実施を実現することで、さらなる交流の機運を発展させながら、グローバル人材育成に向けた実践教育の端緒となる事を目指した。

実施日時:

2013年2月24日(日)~3月2日(土)

場所:

シラパコーン大学 ワ・タープラ キャンパス

参加者:

武蔵野美術大学:
遠藤 竜太教授、高浜 利也教授、赤本 啓護(院2)、瀧 千尋(院2)、塚本 暁宣(院1)、安齋 歩見(院1)

シラパコーン大学:
Assistant Professor Yamawit Kunchaethong Associate Professor Tinnakorn Kasornsuwan Lecturer Prakarn Jantaravichit Lecturer Vimonmarn Khanthachavana

スケジュール:

2月24日(日)

バンコク着

2月25日(月)10:00~17:00

ワークショップ準備(シラパコーン大学版画工房)

2月26日(火)10:00~17:00

ワークショップ準備(シラパコーン大学版画工房)

2月26日(火)18:00~20:00

”PRINT Resonance”レセプション参加(シラパコーン大学アートセンター)

2月27日(水)10:00~17:00

ワークショップ(共同授業)の実施(シラパコーン大学アートセンター)

2月28日(木)

市内見学

3月1日(金)10:00~12:00

シラパコーン大学ナコーンパトム キャンパス(大学院スタジオ)見学

3月2日(土)

成田着

レセプション出席者氏名:

Embassy of The Kingdom of Belgium:ベルギー大使館
Ambassador 大使 Mr. Marc Michielsen

Silpakorn University:
President 学長:Assistant Prof. Chaicharn Thavaravej
Vice President 副学長:Assistant Prof. Thavorn Ko-Udomvit
Dean 学部長:Associate Prof. Parinya Tantisuk
Director of Art Centre アートセンター長:Associate Prof . Amrit Chusuwan
Head of Graphic Art Department 版画学科長:Associate Prof. Tinakorn Kasornsuwan
Head of Graphic Art Department 版画学科長:Assistant Prof. Yamawit Kunchaethong
Lecturer:Vimonmarn Khanthachavana
Lecturer:Prakarn Jantaravichit

ワークショップ(共同授業):

このワークショップ(共同授業)の目的は、タイでは入手困難なシナベニヤや和紙、バレンなど、日本独自の道具や素材を使った水性木版画技法によって、シラパコーン大学の学生が実際に作品を制作する機会を持つことにある。 同時に、本学学生が同じく版画を学ぶタイの美術大学生と共に、作品制作に取り組む時間を共有する過程で、自国の固有文化を伝えながら異文化コミュニケーションを実践体験する場となることをも目指している。
“PRINT Resonance”で制作された版画集の表紙にも用いられている、日本独自の水性木版画技法である『雲母(キラ)摺り』という雲母(うんも)(鉱物の一種)を絵具に取り込んだ特殊な摺り技術。写楽をはじめとする多くの浮世絵師が用いたこの特殊な摺りの手順を、ワークショップ前半の時間を割いて、瀧 千尋(大学院版画コース2年/木版専攻)を中心とする本学大学院生が披露した。他にも、一般的な彫りや摺り、和紙の扱いなどもあわせて説明しながら限られた時間の中で、数多くの水性木版画技法に関わるデモンストレーションを実施した。
ワークショップの後半、参加学生たちは、シナベニヤ、和紙、バレン、ブラシ、彫刻刀など、本学が国際交流プロジェクトとして、日本から持ち込んだ道具、材料一式を使いながら各自が実際に、水性木版画の作品制作を体験した。短い時間ではあったが、両校の参加学生たちも時間が進むにつれ、作品制作を通してお互い、コミュニケーションを深めながら専門的な知識や技術、それぞれの作品世界などについて意見を交換し合った様子が多く見られたことが印象的だった。 17時には参加者全員が一連の作業を終え、水性木版画による作品を和紙に実際に摺り上げて完成させた。最後に参加者全員の作品を会場内に並べて、両校教員と学生による合同講評会を実施した。

水性木版画の摺りと実制作:

実施日時:2月27日(水)10:00~17:00
会場:シラパコーン大学 アートセンター

シラパコーン大学参加学生
Mr. Yutt Puektasajatum,  Mr. Surasak Sonsena, Mr. Trirat, Mr. Krengkrai, Mr. Witaya Putpong, Mr. Anon Pongparb, Mr. Amorn Limpkuptathaworn, Mr. Jaturon Pannamphung, Miss Patcharapan Panram, Miss Jiranan Julrabot, Miss Napaporn Inlee, Mr. Kiattisak Rungrattanapattana, Mr. Wal Chirachaisakul, Miss Napatt Piyawongwatthana, Miss Sirirat Sisod, Miss Kamonchanok Pongnuch, Mr. Kittithat Srikerd, Mr. Tinnapat Peamjeak, Mr. Chayan Pol-a-sa, Miss Saipan Mosikrat, Mr. Adisorn Phudkrong, Miss Nitchakarn Temeyasilpin,