インタビューInterview

亀山達矢(tupera tupera)Tatsuya Kameyama

絵本作家/造形作家
絵本、イラストレーション、工作、ワークショップ、アートディレクション

プロフィール

1976

三重県生まれ

2001

武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画クラス 卒業

2002

tupera tuperaとして、中川敦子とユニットを組んで活動を開始する

ウェブサイト:
http://www.tupera-tupera.com/

油絵学科版画クラスにデザイン科から3年次編入されましたが、学生時代のことを教えてください。

グラフィックデザインを学んでいましたが、版画という技法に興味があったことと、デザイン科とはまた違ったファインアートならではの面白い人たちに出会えると思って編入しました。版画クラスは学部生も大学院生も同じ工房で一緒に制作しているので、学年を超えていろいろな人と接することができる日常が刺激的で良かったです。それから、版画クラス全員で旅行にいったり、野球大会に参加したりと、とにかく皆で集まるイベントが多かったのも印象的で楽しかった思い出です。当時は、率先してイベント係をかってでていましたよ。

絵本作家・造形作家として活動するようになったきっかけを教えてください。

自分が作ったものを多くの人が手に取り、共感し楽しんでもらえる、喜んでもらえることが好きなのですが、それは作品が何枚もできるという特性を持つ版画を専攻したからこそ味わえたことです。その経験によって多くの人に作品を身近に感じてもらいたいという思いが強くなり、卒業後の雑貨制作に始まる初期のtupera tuperaの活動に繋がっていきました。そして絵本制作をはじめとする様々な表現活動にも、どんどん拡がっていったと思います。

グラフィックアーツ専攻で学ぶ学生に期待することは何ですか?

僕の場合は、人を楽しむために武蔵美に来たようなところもあります。美大には自分の価値観を超えてくるような人達が、たくさんいるのではないか?という期待をもって進路を決めたのですが、実際には入学してみたら、本当に面白い人達がたくさんいました(笑)。学生時代に知り合った人とは、今も繋がっています。ものを造るというのは、自分を曝け出すことだと思うので、そうした個性的で面白い人達との繋がりの中で自分を曝け出しながら、自分でも気がつかなかった自分と出会い、成長していってほしいと思います。 グラフィックアーツ専攻は、デザインとファインアートが絡み合って出来ているようなところなので、既成のカテゴリーなどに囚われずに自分が面白いと思うことを徹底して追求したら良いと思います。他の大学にはまだ無い専攻というのも魅力的です。また、卒業後にいろいろなクリエイティブな人たちと協働して作品を作るという事もあるので、在学中から人との関わりをおもしろがりながら、グラフィックアーツ専攻での学生生活を楽しんでください。

tupera tuperaの絵本たち

NHK Eテレの工作番組「ノージーのひらめき工房」のアートディレクションを担当
©︎ NHK 2013

細田守監督によるアニメーション映画「未来のミライ」にプロダクションデザインとして参加
©︎ スタジオ地図 2018

額縁さん
2018

ANIMAL CIRCUS
シルクスクリーン
2009