工房・設備Workshop

銅版工房6号館107

世界最大級の大型銅版画プレス機やアクアチントボックス、大型ウォーマー台、縦型腐食槽など、本学がオリジナルで設計した大型銅版画制作に対応した設備の充実が特徴です。躯体まで抜けた高い天井と、ホワイトキューブを意識した広い壁面が整備されており、作品発表を控えた学生たちが展示シミュレーションに利用しています。

リトグラフ工房6号館102

従来型のリトグラフプレス機3台に加え、本学がオリジナル設計したLXC型プレス機(新日本造形)5台を備えた充実した設備です。また、石版石を使う授業を行うため保有している石(ドイツ・ゾルンホーフェン産)は質・量ともに国内随一を誇ります。

シルクスクリーン工房第2校舎101

ワンマンスキージ2台(1650 × 1000mm、1300 × 1000mm)、大型感光機1台、乾燥機1台を備えた暗室を完備しています。また大型のアルミ枠にテトロンを張る為の紗張り器を設置し、大型化するシルクスクリーン制作への対応も可能となりました。インクは水性・油性、両方に対応可能。紙だけでなく、アクリルや布など多様な素材の支持体への印刷を希望する学生のニーズにも柔軟に対応しています。

木版工房6号館105

多様な木版画制作に対応可能のユーティリティな工房です。水性木版画だけでなく、大型木版画プレス機を使った油性木版画制作も可能になっており、展示シミュレーションのための、ホワイトキューブを意識した広い壁面も整備されています。最近、リノカット版画の研究もスタートし、そのための活版校正機の導入を計画しています。

GA(グラフィックアーツ)工房準備中

イラストレーションや絵本実習などが行われるほか、活版印刷機や平圧プレス機、活版校正機、インクジェットプリンター、各種製本機などブックアート関連機材が常設される予定です。

リソグラフ・ラボ4号館206

昨年、導入が実現したリソグラフをさらに使いやすくするため今春、新たに作業台や乾燥用ラック、インクドラム収納棚などを増設してオープンしたスペースです。印刷、編集、製本までのアートブック・ZINE制作がリソグラフ・ラボの整備によってワンストップで可能になりました。リソグラフ演習を受講した学生は、このラボを使って自由に制作ができます。

実習工房6号館106

1・2年次でのグラフィックアーツ専攻版画実習や油絵専攻、造形総合科目での他学科学生受け入れの版画演習のほか、各種ワークショップなども実施されます。銅版画を中心に4版種の版画制作が対応可能な多目的工房です。

銅版画だけでなく、モノタイプなど多目的な版画制作が可能

製版室6号館103

暗室作業のためのスペースです。
シルクスクリーンやPS版のための感光機や、オフセット校正機、乾燥機などが設置されています。

リトグラフPS機、銅版画の写真製版などの感光作業を行う場所。かつてここに版画研究室があった、いわばグラフィックアーツ専攻のスタート地でもある

各学年(1〜4年)描画室5C号館101・102・103・104

1年生から4年生までの各学年専用アトリエです。通常、版画やグラフィックアーツの実技授業では、それぞれ版種ごとの専門工房を使用しますが、製版や印刷以外の描画作業などをこの場所で行うことが、描画室という名前の由来となっています。課題以外にも、例えば油絵を描いたり、額装したり、PC作業を行うなど自由制作スペースとして多目的に使用可能です。

1~4年の各学年に割り当てられ、 版画実習以外の自由制作もここで行うことができる

大学院スタジオ2号館510・511

修士課程では学生一人ずつ、作業机とマップケースが1台与えられ、それぞれ独立したブースで研究・制作に集中できる環境が整えられています。銅版画、リトグラフ、シルクスクリーン、木版画といった基本4版種を中心に、高度な専門性を持つ充実した設備によって、デジタル媒体を含む版表現を中心とした、質の高い多様な研究を進めることが可能となっています。

大学院修士課程専用の制作工房として、学生一人1ブースを占有して使用できる

全学共用施設

共用コンピューター室1号館214ほか

レーザープリンター(モノクロ、カラー)2台、PC(Mac、Windows)複数完備。ソフトウェアはMicrosoft Office、Adobe Creative Cloud、Vectorworks、Drop & Typeなどを使用しています。

全学共有の施設として専任スタッフが常駐し、 操作指導や機器トラブル対応などにあたっている

共用工作センター8号館114・122・107~109

学生は事前に安全講習と各種機材講習を受講し、ライセンスを取得すれば、各種工作機械(木材加工、金属加工)や、デジタルファブリケーション機材として、レーザー加工機や3Dプリンターを自由に使用する事ができます。グラフィックアーツ専攻の学生は授業使用以外にも、個人でのパネル・額・什器制作のほか、木版画の版木をレーザー加工するなど、多目的に活用しています。

全学共有施設として専任スタッフが常駐し、自由に制作できる快適な作業空間。使用は機材ごとのライセンス制となっており、事故防止のための安全教育にも力を入れている

美術館・図書館

武蔵野美術大学 美術館・図書館は、一つの組織のなかに美術館・博物館・図書館の機能を併せ持つ知の複合施設です。グラフィックアーツ専攻では収蔵品の積極的な授業活用を進めており、版画や絵本、ブックアートなどの授業と連動させながら、貴重書閲覧などのユニークな視点による実験的な授業を通年で実施しています。一方で教育・研究機関として美術館・図書館と協働しながら、版画・グラフィックアーツを切り口とした独自の展覧会を監修、実現してきました。

2021年に開催された「ART-BOOK:絵画性と複製性 MAU M&L 貴重書コレクション × Lubokの試み」展開催時の武蔵野美術大学 美術館の夜景